認知心理学ナビ

ヒトの情報処理のメカニズム

認知心理学は、「大脳で、何がどのように行われているのかを考える心理学」
という事ができるので、「情報処理心理学」という名称で呼ばれる事もあります。

 

ヒトは外界からさまざまな情報を収集し、
大脳のブラックボックスと呼ばれる部分に入力し、処理します。

 

そして、ブラックボックスで処理された結果を、
外界へ出力します。

 

ワトソンは、「刺激一反応」というシステムでヒトを考えました。

 

しかし、トールマンの新行動主義では、
「刺激・有機体・反応」というシステムでヒトを考えています。

 

この有機体とは、ヒトという生き物の内部にある直接見る事ができない
システムの事を表しています。

 

つまり、現代の認知心理学では、
このような過程を新しいパラダイム(枠組み、価値観、模範、範例)で、
考察していこうとしています。

 

ヒトの情報処理のメカニズムは、
たとえば「視覚」、「記憶」、「思考」など、
さまざまなところで説明する事が可能です。

 

「視覚」からの情報処理にスポットを当ててみてみると、
さまざまな仮説的モデルが作られています。
「仮説的」であるのは、眼球の網膜上の像がどのようにして大脳に達するのかが
未知であるからです。
脳や神経系を多くの神経細胞から構成されている格子状の回路網とみなし、
どれが刺激を受けるかによってパターン認知を説明する人いますが、
最も一般的な仮説的モデルとしては以下のようなメカニズムとなっています。

 

網膜からの情報→処理過程→高次の処理過程→より高次の処理過程→意識

 

さて、問題となるのは「処理過程」です。
推論に基づいたモデルは出されていますが、
現時点ではそれだけで終わっています。

 

とても優れた認知心理学者であっても、
医学者でない限り大脳の中には立ち入る事ができません。

 

つまり、情報処理のメカニズムを解明するには、
密接なチームワークで成り立つ多くの科学者が絶対に必要なのです。